2023-08-18
膝を曲げようとすると膝の外側が痛くて曲げられない!!
【膝を曲げようとすると膝の外側が痛くて曲げられない!!】
「正座が好きで正座したいのに!
膝の外側が痛くて曲げる事が出来ないので正座出来ない!」
このような悩みの方は多くいらっしゃいます。
当然膝が悪くて正座が出来ない場合もあるし膝だけの問題だけではなく
股関節や足首にも問題がある場合もあります。
今回は正座をしようとする時や階段の上り下りの時に、膝の外側やすねの外側~足首にかけて痛い場合についてお伝えしたいと思います。
膝の外側には「外側側副靭帯」という大腿骨と腓骨を結ぶ靭帯があります。
この靭帯が損傷を起こすと膝の外側に痛みを出します。
外側側副靭帯は大腿骨の外側下部~腓骨に付着している膝の外側に着く靭帯です。
外側側副靭帯を損傷する原因には大きく分けて2つあります。
①【膝関節に膝の内側から強い外力が加わった場合】
交通事故やラクビー・サッカーなどのスポーツでタックルをされたりした時に、膝の内側から加わった凄い外力(内反力)が加わった時や急激な方向転換やジャンプの着地時の衝撃などで損傷します。
②【O脚ぎみや体重が増えたりした場合】
膝の骨がO脚変形していたり、O脚だったりすると慢性的に外側側副靭帯に
負担がかかります。
体重増加や加齢はO脚になりやすくなります。
膝関節周囲には
①前十字靭帯
②後十字靭帯
③外側側副靭帯
④内側側副靭帯
の4つの靭帯があるのですが
4つの靭帯の中でも外側側副靭帯は損傷されることが少ないのです。
そのため凄い外力(高エネルギー)が膝の内側からかかって外側側副靭帯を損傷した場合には外側側副靭帯単独での損傷は非常に稀と言われています。
後十字靭帯・腓骨神経麻痺・半月板との合併損傷を生じやすいのです。
【外側側副靭帯の症状】
膝の外側の疼痛、腫脹、熱感、発赤、可動域制限や膝が崩れる(力が抜ける)、膝を曲げると外側に痛みが出たり、膝がぐらつき不安定になったり、膝の外側を押すと痛みが出るなどの症状が出ます。
【外側側副靭帯の改善法】
原則として保存療法が中心です。
損傷の初期は膝をサポーターやテーピングなどで固定し、2~4週で痛くない範囲で膝の曲げ伸ばしの運動を開始して膝が固まらないようにしなければなりません。
ただし、痛みがひどく出るまで無理やり運動はしないで下さい。
再び痛めた所を痛めてしまう可能性があります。
合併症の一つである腓骨神経麻痺について補足です。
【腓骨神経麻痺】
腓骨神経は太ももで坐骨神経から分岐して下肢の裏側や外側を通り足の甲に行きます。
腓骨神経は腓骨頭部で外側から前方に回り込みますが、この部分では骨の上に神経がのっかっていて体表面にも近く圧迫や損傷を受けやすいのです。
腓骨神経は特に足首や足の趾を上にあげたり、足首を外に向けたりする動作と関連しています。
腓骨神経麻痺の症状ですが、下肢外側から足の甲、足の趾にかけて痛みやシビレ、ジンジン感などや足首や足の趾を上に挙げる事が出来なくなり
足首以下が下に垂れた下垂足(かすいそく)になったりします。
膝の外側を叩くと下肢外側から足の甲にかけて痛みが出たりします。
痛めた場合にはなるべく早く専門の医療機関に行く事をおすすめ致します。
皆さんがケガをしないことを祈っています。
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